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Chocolate Seed(嵐山編1)【交流コラボ】

嵐山×梅丸
~朔花さま(Noisy Kitchen)との交流バレンタイン企画~
Chocolate Seed〈1月下旬編〉(嵐山×梅丸) の続きの嵐山編です




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「宿題か・・・」

別にバレンタインが嫌なんじゃない。
一緒に楽しく過ごせるのなら、口実は何だっていい。
ただ、世間と同じように浮かれるのが嫌なだけ。

お正月が終わったら、売り場はどこもバレンタイン仕様。
お気に入りの洋菓子店も、ショッピングセンターも、どこもかしこも人だかり。
黄色い声が騒がしくて、ほんとにうんざりする。

その上、あの梅丸まで浮かれ気分でちょっとむかつく。
何か作ってくれるみたいだけど、どんなものがいいかしつこくて。
「何でもいい」は
決して投げやりな答えなんかじゃない。
梅丸が僕にくれるものは、例えどんなものでも嬉しいってことなのに・・・


バレンタインまで後少し。
何軒か回ってみたけど、特設売り場や洋菓子店に群がる人を掻き分けて中に入ることは出来なかった。
手芸店のバーゲンセールなら、平気で入っていけるのに。

「はぁ・・・」
思わずため息が出る。
少し遠くの店を覗いてみようかと、今僕はバスを待っている。
今日は寒波が近づいているらしく、雪こそ降ってないものの、ものすごく寒い。
早くバスが来ればいいのに。
冷たい風にイラつきながら、去年のバレンタインを思い出す。

梅丸からもらったチョコはハリネズミの形をしたアソート。可愛らしい缶に入っていた。
チョコを食べた後も、その缶は一番よく使う手芸の道具入れにして毎日使っている。
初めて梅丸からもらったプレゼントだから、これは僕の宝物。
ちなみに、とげまるがもらった青いリボンはゲージに結んでやった。
たまに自分でひっぱってほどいては、絡まってじたばたしている。

バレンタイン前日、偶然辿り着いた知らない花屋。
あの日、図書館でチョコはあげないと言ったら、梅丸はイキナリ帰ると言いだした。
結局はチョコを選びに行ってた訳だけど、その時は怒らせたのかと気になって、校門で別れた後もずっと頭から離れなかった。
だから、考え事をしていたせいで僕は乗ったことのない反対回りのバスに間違えて乗ってしまったんだ。

気づいて降りた先は、こじんまりした商店街。
せっかくだからと、ぶらぶらしてたら、飛んできた水飛沫。
そうして、成り行きで手にした赤いバラの花束とチョコ。

渡した時の梅丸の驚いた顔ったら・・・
あれはおもしろかった。
でも、サプライズは一度きり。

男なのに花なんて・・・って思ってた僕に、
「綺麗なものを見ると幸せな気分になれるから」って、花屋の店員は言った。
梅丸も赤い花束を手に取って綺麗だと言ってくれた。

それから
「ユウが花くれるん、俺が特別って事なんだべな」と。
いつもの無表情とほとんど変わりない位だったけど、僕を見つめるその瞳は確かに微笑んでいた。

今年も―
同じ表情を見せてくれるだろうか。

ちょうどその時、1台バスがやってきた。
静かにドアが開き、アナウンスが待っていたのとは別の、反対回りの行先を告げる。

僕は、迷わずそのバスに乗り込んだ。



当日へつづく→Chocolate Seed(嵐山編2)


17-va-a-cm.jpgちょっと顔のアップも。クリックで大


↓↓花屋のシーンとか、去年のバレンタインのお話はコチラ
内緒事はお熱いうちに、溶けないうちに~嵐山side


あの本で待ってる(高校生時代)本編も更新されています
冬ごもりは胡桃の殻で(嵐山+公晴)

従兄の公晴くんとおじいちゃん登場です(^o^)




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